外壁タイルの落下防止対策を含めた大規模改修工事
ビルの外壁タイルが剥がれて地面に落下する事故が発生しました。原因は経年劣化が進んでいたことです。
事故を受けて外壁の現況を確認するため建物全体のタイル打診調査、目視調査を行ってみると、全体的にタイルの浮きが見られ、一部はクラックや欠損しているところもありました。
今後の更なる落下事故を防止すべく、タイル面全体にカーボンピンネット工法という施工方法を採用しました。
カーボンピンネット工法とは、タイル壁面を繊維ネットと炭素繊維配合ポリマーセメント材で補強・一体化させ、ステンレスアンカーピンで躯体に固定することで外壁タイル・モルタルの剥落を防止し補強するシステムです。
下地表面の補修処理後、プライマー塗布
下塗り
中塗り、ネット貼り込み
アンカー打ち込み
エポキシ樹脂注入
アンカー設置完了
左官
ピンネット工法及び左官工事完了
その後、エイジング塗装してタイル面は施工完了です。
今回のビルは築年数の経った建物であった為、剥落防止とイメージアップを図る工事のご提案を致しました。
外壁タイル剥落による事故を将来的に防ぐために適切な施工方法をご提案致します。所有されているビル外壁の亀裂やタイルの剥がれが見られたら状態を放置せず、まずは調査の必要性からご相談ください。
【施工期間】約2か月半
【築年数】約35年
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ビル外壁ドローン調査