床の間は大幅リニューアル 伝統とモダンを融合させた広間
約154㎡の広さがある和室
挙式披露宴等にもご利用される広間には、立派な床柱の百日紅(サルスベリ)や天井の屋久杉の一枚板や杉の網代天井など、今では手に入れることのできない素材が使われています。それらの貴重な材木は生かして現代に融合する内装デザインに大幅リニューアルしました。
こちらの広間は床の間、天井照明器具更新、畳表替え、聚楽(じゅらく)塗替えを行いました。廊下の畳新調、照明器具更新等も同時に行いました。
床の間は一般的に床から一段上がった作りを目にすることが多いかと思いますが、今回のリニューアルでは段差を無くしてフラットにすることで新郎新婦に接近しやすい設計となっています。
なにより印象的なのが壁面デザインです。
「大波」と「なぐり」という昔ながらの技法を用いた加工が施された徳島県産杉板パネルを組み合わせて貼りました。染色は土から取れる鉄分を主成分とした赤褐色の顔料「べんがら」で塗装しています。パネルの裏側に仕込んだ照明の光が当たると木材の凹凸の反射と色合いがとても美しく、伝統的な日本家屋の趣を残しつつもデザインの新しさが際立つ仕上がりになっています。新郎新婦の装いに華を添える背景が出来上がりました。
広間の照明器具は天井にダウンライトを配置しました。また、四方折上天井を造作して間接照明を天井に照射することで網代などのデザインを際立たせ、十分な明るさを確保しつつ室内の雰囲気を演出します。
そのほか、聚楽(じゅらく)壁の塗替え、畳の表替え等の作業をして広間の施工完了しました。
廊下の照明は照明ボックスを取付け、天井に光を当てて優しい明るさを演出しています。足元用の間接照明は和室の雰囲気を損なわないデザインの製品を設置しました。
伝統と新しいデザインの融合を実現した今回の広間が、ご利用いただくお客様に末永く親しまれると幸いです。
【施工期間】約2週間