縦格子落下の恐れがありました
当該建物の入居者様から「風が吹くと金属音がする」というご連絡を受けて調査したところ、建物の外階段を囲む縦格子(ルーバー)のビスが経年劣化により数十本にわたって緩みや一部外れが生じていることが発覚しました。もしもこのまま劣化が進み多数のボルトが外れてしまったらルーバーが落下して大事故につながるところでした。
緩み隙間があるのを確認
緩みが生じている箇所の一部
既存は平ワッシャー2枚とブラインドナットで固定されています。今回の改修ではナットが回転する金具を用いてスプリングワッシャー付きボルトの固定を強化する方法で施工しました。
ボルトに付属するスプリングワッシャーは平座金の一部が切れてねじれている形状のもので、ねじれがバネの働きをして緩みを防止する役割があります。
回転ナットを挿入してボルトで固定
ボルト交換作業完了
高所は仮設足場を設置してボルト交換作業完了
今回は異音がしたことで発覚しましたが、普段からの巡回でこのような箇所も点検・注視する必要があると改めて考えさせられる事例をご紹介しました。
ルーバーや手摺等が設置されている建物で落下の不安をお感じになる場合はご相談ください。
【施工期間】1日
【竣工年】2020年